一部の健康保険証きょうから“原則使えず” 医療機関の対応は | NHK

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一部の健康保険証きょうから“原則使えず” 医療機関の対応は

厚生労働省

マイナ保険証への移行に伴い、国民健康保険に入る多くの人と、後期高齢者医療制度の加入者全員が持つ健康保険証が有効期限を迎え、1日から原則、使えなくなります。医療機関では、新たな仕組みを知らない患者への説明に追われています。

横浜市にあるクリニックでは、診察に来る人のマイナ保険証の利用率は3割程度で、これまでは多くの患者が従来の健康保険証を使っていました。

こうした保険証はマイナ保険証への移行に伴い、順次、有効期限を迎え、このうち、
▽自営業者などが加入する国民健康保険に入る人の7割
▽後期高齢者医療制度の加入者全員
の健康保険証が1日から使えなくなりました。

保険診療を受けるには、原則、「マイナ保険証」か、従来の保険証の代わりとなる「資格確認書」が必要ですが、患者の中には有効期限が切れたことを知らずに1日も保険証を持参した人もいたということです。

このため、院長が診療の合間を使って患者に声をかけ、従来の健康保険証と「資格確認書」の違いなど新たな仕組みについて説明していました。

「資格確認書」を持ってきた82才の患者
「マイナンバーカードを持ち歩くのは嫌だと思い、この紙を持ってきたが、健康保険証と違うことは知らなかった。制度がわかりにくいと感じる」

クリニック 千葉英子院長
「患者に迷惑をかけないように進めているが、混乱はある。事務的なミスが発生するおそれもあり、現場のストレスになっている。国には余裕のある移行期間を設けて周知が十分に進む中で円滑に進めてほしい」

街の人は?

この新たな仕組みについて知っているかどうか、東京・新宿で街の人たちに聞きました。

国民健康保険に加入 有効期限が切れていた埼玉県70代男性
「いつか使えなくなるとは思っていたが、きのうが期限だとは知らなかった。今後、資格確認書も届くと思っていた。マイナ保険証を使っているので当分の間は問題ないとは思うが、制度はややこしくてわかりにくい」

国民健康保険に加入 70代女性
「きのうで期限が切れたんですよね。古い保険証は家に置いて、マイナ保険証を使っています」

一方、企業の“健康保険組合”などに入る人たちの従来の保険証は基本的にはことし12月まで利用できますが、混乱している人も。

健康保険組合に加入 札幌市 30代男性
「SNSで見て、自分もきょうから使えなくなると思っていた。十分な説明もないのであまりよくわかっていなかった」

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