ロス五輪で2大会ぶりに復帰の野球 日程を6日間に大幅短縮へ | NHK

ロス五輪で2大会ぶりに復帰の野球-日程を6日間に大幅短縮へ-|-nhk

#ロサンゼルスオリンピック 2028

2028年のロサンゼルスオリンピックは開幕まで3年を切り、競技日程の大枠が発表されました。東京大会以来、2大会ぶりに復帰する野球は、レギュラーシーズンと日程が重なる大リーグの選手の参加について議論が続く中で期間が大幅に短くなり6日間となりました。

ロサンゼルスオリンピックは2028年の7月14日から30日までの日程で行われ、史上最多の36競技、351種目が実施されます。

開幕まで3年を切る中で組織委員会は競技日程の大枠を発表し、2大会ぶりに復帰する野球は開会式翌日の7月15日から6日間の日程となりました。

野球をめぐっては、日程が大リーグのレギュラーシーズンと重なっているため、大リーグ選手の参加について現在も議論が続いていますが、東京大会の時の10日間より大幅に短縮されました。

野球の決勝は、現地時間の7月20日午後7時、日本時間の21日午前11時に行われます。

このほかの競技では従来、後半だった陸上が前半に、前半だった競泳が後半に行われることになり、2つの競技が入れ替わる形となりました。

ただ、マラソンはこれまでと同様に最後の2日間に実施され、午前7時15分にスタートする予定です。

開会式より前に行われるのは、128年ぶりに復帰するクリケットや、サッカー、バスケットボールなど7つの競技で、2日前の12日から始まります。

日程の詳細について大会組織委員会は、ことしの後半に発表するとしています。

大リーグ機構コミッショナー「日程調整は可能」

ロサンゼルスオリンピックへの大リーグ選手の参加について、大リーグ機構のマンフレッドコミッショナーは15日、オールスターゲームの前にアトランタで記者会見し、日程調整は可能だという認識を示したうえで「野球というスポーツを国際舞台でアピールできるチャンスだ」と参加の意義を語りました。

野球がオリンピックに正式に採用された1992年のバルセロナ大会以降、大リーグ機構はメジャー契約を結ぶ40人に登録されている選手の参加について一度も認めていません。

このうち前回実施された東京大会でアメリカは、プロ野球のトップ選手が出場した日本に決勝で敗れて銀メダルでした。

ロサンゼルス大会についても過去の大会同様に大リーグのレギュラーシーズンと日程が重なりますが、大リーグ機構のマンフレッドコミッショナーは記者会見で、シーズンの162試合については通常どおり行うとしました。

そのうえで「各球団の理解が必要になる。オールスターゲーム後のシーズンの中断期間が少し長くなるが、それでもシーズンが11月中旬まで続かないようにすることは可能だ。それは現実的にありえることで大きな取り組みだ」と述べ、オリンピックの日程を踏まえた日程調整は可能だという認識を示しました。

さらに「野球というスポーツを国際舞台でアピールできるチャンスだ」と大リーガーの参加の意義を語りました。

ロサンゼルス大会には、フラッグフットボールに、NFL=アメリカプロフットボールリーグの選手が参加できることが決まるなど、野球を含めた「4大プロスポーツ」のリーグからの参加の動きが広がりつつあります。

また、オリンピックが開催されるロサンゼルスを本拠地とするドジャースの大谷翔平選手は、これまで取材に対して「出たい気持ちはもちろんある」と話し、出場に前向きな姿勢を示していました。

野球の本場、アメリカでの「地元開催」となるオリンピックに大リーグのトップ選手が初めて出場することになるのか、その判断が今後、注目されます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *