
ロシア ラブロフ外相 キム総書記と面会
ロシア外務省によりますと北朝鮮東部のウォンサン(元山)を訪問しているラブロフ外相は、12日、チェ・ソニ外相と会談したあと、キム・ジョンウン(金正恩)総書記とも面会し、その様子の写真と映像を公開しました。プーチン大統領からの親書を渡すものとみられます。

ラブロフ外相「北朝鮮の核開発計画を理解している」

また、11日から北朝鮮東部のウォンサンを訪れているロシアのラブロフ外相は12日、チェ・ソニ外相と会談しました。

会談の冒頭、ラブロフ外相は、ロシア西部クルスク州の戦闘に北朝鮮兵士が参加したことについて「ロシアの領土解放に非常に重要な貢献をしたすべての軍人に心から感謝する」と述べました。

これに対し、チェ外相は「ロシアの政策を無条件に支持する」と述べ、有事の際に互いに軍事支援することを明記した包括的戦略パートナーシップ条約を誠実に履行すると強調しました。
ロシアの国営通信社によりますと、会談後の記者会見でラブロフ外相は「北朝鮮がなぜ核開発計画を進めているか理解している」と述べ、北朝鮮の立場を尊重する考えを示しました。
また、アメリカと韓国、それに日本の3か国に対し「その関係を北朝鮮やロシアを標的にする道具として利用しないよう警告する」と述べ、けん制しました。
さらにラブロフ外相は「プーチン大統領とキム・ジョンウン総書記は常に連絡を取り合っている」と述べ、両国首脳の友好関係を強調したうえで、首脳会談の開催については「必ず行われる」と述べ、時期や場所について調整を続けていることを明らかにしました。