半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスは、先月までの半年間の最終的な損益が1700億円余りの赤字になったと発表しました。協業関係にあったアメリカの会社が経営破綻したためで、中間決算で最終赤字になるのは2019年以来だということです。

自動車向けの半導体などを手がけるルネサスエレクトロニクスは25日、先月までの半年間の中間決算を発表しました。

それによりますと、最終的な損益は1753億円の赤字になりました。

これは先月、協業関係にあるアメリカの半導体メーカー「ウルフスピード」が経営破綻したことに伴って2300億円余りの損失を計上したためで、中間決算で最終赤字になるのは2019年以来だということです。

ことし9月までの9か月間の業績見通しについてはアメリカの関税措置の影響や中国での販売の落ち込みなどが見込まれることから、売り上げは8%から9.5%減ると予想しています。

柴田英利社長はオンライン会見で「日米の関税交渉は一定の結論が見えたが、ここからはわれわれがこの環境の中でどう対応していくかという局面に入ってきたと考えている」と述べました。