4年前のクーデター以降、各地で戦闘が続くミャンマーで、軍が11日、北西部の仏教施設を空爆し、戦闘地域から避難していた住民少なくとも22人が死亡しました。

ミャンマーの独立系メディアによりますと、11日未明、北西部のザガイン管区で、軍が仏教の僧院を2度にわたって空爆し、子どもを含む少なくとも22人が死亡したということです。

また、多数のけが人も出ていて、犠牲者はさらに増える可能性もあるということです。

軍と戦闘を続ける民主派勢力、NUG=国民統一政府の報道官によりますと、犠牲になった人たちは、戦闘地域から逃れ、僧院で避難生活を送っていた住民たちだということです。

4年前のクーデターで実権を握った軍は、民政移管に向けてことし12月に総選挙を行う予定だとしていて、支配区域で選挙への準備を進める一方、民主派勢力側への軍事的な攻勢を強めていて、住民の犠牲が増え続けています。