プーチン大統領 “新型中距離弾道ミサイルを大量生産し配備”

プーチン大統領

ロシアのプーチン大統領は新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」について、大量生産が始まり、軍に配備されたと明らかにするとともに、年末までに同盟国ベラルーシにも配備する方針を示しました。

プーチン大統領は1日、ロシアを訪問した同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領と記者会見を開き、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」について、「大量生産が始まり、軍に配備された」と述べました。また、年末までにベラルーシにも配備する方針を示しました。

「オレシュニク」は、ロシアが開発した極超音速の中距離弾道ミサイルで、去年11月にウクライナ東部の都市ドニプロへの攻撃でロシアが初めて実戦で使用しました。

プーチン大統領はミサイルはマッハ10で飛行し、射程は5500キロメートルにのぼるとし、去年11月には「アメリカがヨーロッパで構築しているミサイル防衛システムでは迎撃できない」と述べています。

「オレシュニク」の配備に関する今回のプーチン大統領の発言は、ウクライナを支援するヨーロッパ諸国などをけん制するねらいがあると見られます。