
プーチン大統領に解任された前運輸相が遺体で発見 自殺か
ロシアのプーチン大統領に解任されたスタロボイト前運輸相が、遺体で見つかり、自殺と見られています。スタロボイト氏はウクライナと国境を接するロシア西部の元州知事で、ロシアメディアは、防衛施設の建設費用をめぐる横領事件に関与していた可能性があると伝えています。

ロシア連邦捜査委員会は7日、同じ日にプーチン大統領に解任されたスタロボイト前運輸相がモスクワ郊外で遺体で見つかったと発表しました。
自家用車の中で自殺した可能性が高いとしています。
プーチン大統領は、解任の理由を明らかにしていません。
ロシアの有力紙「コメルサント」は、スタロボイト氏がウクライナとの国境に防衛施設を建設するための費用およそ18億円が横領された事件に関与していた可能性があると伝えています。
スタロボイト氏は2024年5月に運輸相に任命されるまで、およそ5年間、ウクライナと国境を接し、2024年8月からウクライナ軍が越境攻撃を行ったロシア西部クルスク州の知事を務めていました。
2025年4月にはスタロボイト氏の後任の知事らが、防衛施設の建設に関する横領の疑いで逮捕されていて、ロシアメディアにはスタロボイト氏の関与について証言があったという情報も出ています。