プロ野球のオーナー会議が都内で開かれ、来シーズンから2軍の公式戦を「1リーグ・3グループ制」に再編することを承認しました。

プロ野球の2軍の公式戦は、昨シーズンから、オイシックス新潟アルビレックスBCと、くふうハヤテベンチャーズ静岡の2球団が加わり、8球団のイースタン・リーグと、6球団のウエスタン・リーグの、2つのリーグに分かれて行われています。

14日のオーナー会議では、この2軍の公式戦について、競技の普及を視野に、来シーズンから「1リーグ・3グループ制」に再編することを承認しました。

具体的には東・中・西の3つのグループに分け、
▽「東」は、いずれもイースタン・リーグに所属している、楽天、ロッテ、ヤクルト、日本ハム、オイシックスの5球団
▽「中」が、イースタン・リーグの、巨人、DeNA、西武と、ウエスタン・リーグの、中日、くふうハヤテの5球団
▽「西」が、いずれもウエスタン・リーグの、阪神、オリックス、広島、ソフトバンクの4球団となります。

そして、全試合のうちおよそ3分の2は同じグループでの対戦とする一方、残りの3分の1は同じグループ以外との交流戦になるとしたうえで、独立リーグやアマチュアとの試合も行い、プロ野球の球団がない地域への新たな展開を目指して、野球のすそ野拡大を図るということです。

また、オーナー会議では、将来的な2軍の球団数の拡張についても議論されたということです。

NPB=日本野球機構の中村勝彦事務局長は「経費などの細かいところは、これからの打ち合わせとなる。来シーズンに向けて急ピッチで作業を始め、次のオーナー会議で進捗(しんちょく)を報告したい」と話していました。