ハマス イスラエル軍の撤退範囲も修正求めたか ガザ停戦案

イスラエル

パレスチナのガザ地区での60日間の停戦案について、イスラム組織ハマスは、イスラエル軍が撤退する範囲についても修正を求めていると伝えられています。
修正はイスラエル側にとって受け入れがたいという見方もあり、停戦合意を実現できるかは予断を許さない状況です。

ハマスは4日夜、アメリカから提示されたガザ地区での60日間の停戦案について「仲介国に前向きな回答を伝えた」と発表しましたが、中東のメディアは、ハマスが合意文書の草案に複数の修正を求めたと伝えています。

それによりますと、ハマスは、ガザ地区での支援物資の配給を国連機関や赤新月社を通じた実施に戻すほか、イスラエル軍の部隊をことし1月に一時的な停戦が実現した際の位置まで、撤退させることも求めているということです。

さらに、60日間の停戦期間が過ぎても戦闘の完全な終結に合意するまで交渉を続け、イスラエル側が一方的に攻撃を再開しないよう、より明確に保証することも求めているということです。

イスラエルのメディアによりますと、イスラエル政府はハマスの回答を受け取り、検討しているということですが、ハマスの要求は受け入れがたいという見方も出ていて、停戦合意を実現できるかは予断を許さない状況です。