
パレスチナのガザ地区での、イスラエルとの60日間の停戦案についてイスラム組織ハマスは4日夜、仲介国に前向きな回答を伝えたと発表し、ことし3月以来の停戦につながるのか、注目されます。
イスラム組織ハマスは4日夜、アメリカから提示されたガザ地区での停戦案について「仲介国に前向きな回答を伝えた。この枠組みを実施するための交渉に直ちに入る用意がある」とする声明をSNSを通じて発表しました。
現地メディアはハマスが停戦案にいくつかの修正を求めていると伝えています。
複数のメディアによりますと、停戦案は60日間の停戦期間中、ハマス側が人質10人と18人の遺体を段階的にイスラエルに引き渡し、それと並行して戦闘の終結に向けた協議を行うとしています。
この停戦案をめぐってアメリカのトランプ大統領はイスラエル側がすでに合意したとする一方、ハマス側は一時的な停戦が戦闘の完全な終結につながる保証を求めているとされ、ハマス側の対応が注目されていました。

ガザ地区ではことし1月、一時的な停戦が実現したものの、その後、協議の行き詰まりから3月に戦闘が再開し、地元の保健当局は4日、これまでの死者が5万7268人にのぼると発表しています。
ハマス側が前向きな回答を示したことで、ことし3月以来の停戦につながるのか、注目されます。