大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手がレッドソックス戦に出場しヒット2本を打って連続試合ヒットを「8」に伸ばしたもののチームは逆転負けしました。
ドジャースは27日、相手の本拠地ボストンでレッドソックスとの3連戦の最終戦に臨み、前の試合でホームランを打っている大谷選手は2番・指名打者で先発出場しました。
レッドソックスの先発はワールドシリーズを制覇した去年のチームメート、ビューラー投手で、大谷選手は第1打席フォアボールのあと、1点を追う3回の第2打席は、ツーアウト一塁の場面で甘く入ったカットボールを見逃さずセンター前に運んで8試合連続のヒットでチャンスを広げました。
このあとチームは1対1の同点に追いつきました。
4回に3対1とリードしたあとツーアウト一塁の場面で第3打席がまわり、アウトコース低めの変化球を引っ張ってライトへ2打席連続のヒットをマークし7試合ぶりの複数安打としました。
その後、3対4と逆転され追う立場になったドジャースは6回ワンアウト二塁のチャンスで大谷選手に打席が回りますがここは空振りの三振、8回はノーアウト一塁二塁の場面で大きな当たりを見せたもののレフトフライでした。
大谷選手はこの試合4打数2安打、フォアボール1つという内容でした。
試合はドジャースが3対4で敗れてレッドソックスとの3連戦1勝2敗と負け越しました。
一方、レッドソックスの吉田正尚選手は、5番・指名打者で出場し3打数ノーヒットで8回に代打が送られて交代しました。
大谷 30日レッズ戦で先発へ 当面は水曜に登板
大谷選手は、現地30日の水曜日にシンシナティで行われるレッズ戦で今シーズン7試合目となる先発登板に臨み、復帰後最長の4イニングを投げる予定です。
前回登板から中8日での先発登板となりますが、その狙いとしてドジャースのロバーツ監督は27日の試合前、翌日の木曜日に試合がなく休養に充てられることを強調しました。
大谷選手はここまで登板翌日は20打数2安打で打率1割、ホームラン1本となっていて、アメリカメディアの間では「登板の疲れがバッティングに影響しているのではないか」と指摘されています。
ドジャースはその先2週も木曜日に試合が組まれないためロバーツ監督は「翔平は来週も水曜に投げて木曜は休む。今後はそのパターンになるだろう」と話し、当面は中6日で水曜日に登板させる方針を示しました。
ロバーツ監督は「体にどれだけ負担をかけているかを考慮して、最良のパフォーマンスを発揮してもらうための判断だ。翔平が最もいい状態でいられるようにサポートしたい」と説明しました。
また、大谷選手はここまで短いイニングを投げるいわゆる「オープナー」として登板し、大谷選手のあとには「第2先発」といわれる別の先発ピッチャーが登板して長いイニングを投げていました。
ロバーツ監督は大谷選手の登板するイニングが増えることから、今後は「第2先発」を用意せず、リリーフ陣がマウンドに上がることを明らかにしました。
ドジャースはサイ・ヤング賞を2回受賞した実績のあるスネル投手もけが人リストから復帰間近で、ロバーツ監督によりますとスネル投手の復帰後は大リーグで一般的な5人の先発ローテーションではなく、大谷選手も含めて6人でのローテーションを組む予定だということです。