ウクライナ情勢をめぐって、アメリカのトランプ大統領は、NBCテレビの電話取材に対し、来週14日に「ロシアに関する重大な声明を発表する」と述べました。詳細は明らかにしていませんが、ロシア側は発表を注視する姿勢を示しています。

アメリカのNBCテレビは、トランプ大統領が10日、電話取材に応じ、ウクライナへの侵攻を続けるロシアについて「ロシアには失望している。この数週間で何が起こるかみてみよう」と述べたと報じました。

その上でトランプ大統領は、来週14日に「ロシアに関する重大な声明を発表すると思う」と述べたものの、詳細は明らかにしなかったということです。

トランプ大統領はこのところロシアへの非難を強め、追加制裁を検討する考えを明らかにしています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は11日「われわれはトランプ大統領のコメントのニュアンスをすべて注意深く記録している」と述べ、トランプ大統領の発表を注視する姿勢を示しました。

また、トランプ大統領はNBCテレビの取材に対し、ウクライナへの軍事支援について「アメリカはNATO=北大西洋条約機構に兵器を送る。NATOが兵器の費用を100%負担し、それらをウクライナに送ることになる」と述べたということです。

トランプ大統領は最近、防空システム「パトリオット」をウクライナに供与することも検討するとしています。