アメリカのトランプ大統領は29日、ロシアに対し、ウクライナとの停戦に応じなければ厳しい関税などを課すとした具体的な期限について「きょうから10日後だ」と述べ8月8日までに停戦に応じるよう、あらためて強く迫りました。

トランプ大統領はロシアが停戦に応じなければ厳しい関税などを課すとした期限を9月上旬までとしていましたが、28日に8月上旬に前倒しする考えを示していました。

さらに29日、具体的な日付についてトランプ大統領は「きょうから10日後だ。ロシアに影響を与えるかどうかはわからない。プーチン大統領は戦争を続けたいと思っているからだ。ほかにもさまざまな措置をとる」と述べ、ロシアに対して8月8日までに停戦に応じるようあらためて強く迫りました。

トランプ大統領はロシアがウクライナへの攻撃を続けていて停戦に応じる兆しがみられないことにいらだちを示した上で、ロシアに制裁を科した場合の原油価格への影響について「心配していない。われわれの国にたくさんある。増産するだけだ」と述べました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は29日、トランプ大統領が期限を前倒ししたことについて「発言に留意している。特別軍事作戦は継続している。評価は避けたい」と述べていました。