トランプ大統領 テキサス州の洪水の被災地訪問 “対策に全力”

トランプ大統領

アメリカのトランプ大統領は、大規模な洪水が発生した南部テキサス州の被災地を訪問しました。地元当局や政権の対応を疑問視する声もあがるなか、トランプ大統領は適切な対応をとってきたとした上で、対策の強化や地域の再建に全力をあげると強調しました。

テキサス州では、大雨の影響で7月4日の早朝、川の水位が急激に上昇し、サマーキャンプに参加していた子どもたちをはじめ大勢の人たちが川に流され、少なくとも120人が死亡し、160人以上の安否が確認できていません。

トランプ大統領は11日、被災地を訪問し、氾濫した川の周辺で地元の当局者から捜索活動の状況などについて報告を受けました。

現地では、過去にも水害が起きていましたが、危険を知らせるサイレンなどの防災システムが導入されていなかったほか、地元当局の初動対応が十分だったか検証を求める声があがっています。

また、一部のアメリカメディアは、トランプ政権下でFEMA=連邦緊急事態管理庁の意思決定のプロセスが見直された結果、現地への支援が遅れたと報じています。

トランプ大統領は犠牲者の家族と面会したあと、関係者と懇談し、発生当初から政権として適切な対応をとってきたとした上で「このような恐ろしい被害を二度と出さないよう行動を起こす。地域の再建に向けて何ができるか、協力して取り組む」と述べて、対策の強化や地域の再建に全力をあげると強調しました。