
タイ カンボジア 国境管理など議論交わす見通し 停戦維持 焦点
タイとカンボジアが国境地帯での武力衝突をめぐり停戦で合意してから1週間となります。両国は4日から、マレーシアで国境管理のあり方などについて議論を交わす見通しで、停戦の維持に向けてどこまで協議が進展するかが焦点です。
タイとカンボジアは、先月24日から領有権を争う国境地帯で武力衝突を続けてきましたが、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国マレーシアなどが仲介し、4日後に無条件の停戦で合意しました。
合意を受けて両国は、4日から4日間の日程でマレーシアで実務者レベルでの会議などを開き国境管理のあり方などについて協議することになっています。
ASEANの当局者によりますと、会議では停戦合意の順守や合意の履行を監視する停戦監視団の設置を主な議題に議論が交わされるとしていて、最終日にはアメリカや中国の代表も参加し国防相級の協議も開かれる見通しです。
停戦合意から1週間となる中、これまでのところ大規模な衝突は起きていないということです。
ただ、カンボジア国防省は3日夜「タイ軍が国境地帯に攻撃を仕掛ける計画がある」と主張したのに対し、タイ側が否定するなど非難の応酬が続いていて、停戦の維持に向けてどこまで協議が進展するかが焦点です。