航空自衛隊が初めて調達し、これまで配備の時期が決まっていなかったステルス戦闘機のF35Bについて、防衛省は来月7日に最初の4機を宮崎県の新田原基地に配備すると地元の自治体に伝えたことが関係者への取材で分かりました。

F35Bは艦艇からでも飛び立てるステルス戦闘機で、防衛省は事実上の空母化に向けて甲板の改修を行っている海上自衛隊の大型護衛艦に載せて運用する計画です。

防衛省は当初、ことし3月までに最初の機体を宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地に配備する予定でしたが、搭載するコンピューターのソフトウエアの改修が遅れ、計画がずれ込んでいました。

このF35Bについて防衛省が県や地元の自治体に対し「来月7日に最初の4機を新田原基地に配備する」と伝えたことが関係者への取材でわかりました。

F35Bは垂直に着陸できるのが特徴ですが、通常よりも騒音が大きく、防衛省はことし2月、これまでの説明を一転させて緊急時などを除いては実施しないとしていた訓練を夜間も含めて新田原基地で行うと表明し、基地周辺の住民や自治体から強い反発が出ています。

地元の反発を受けて「対応を検討する」としてきた防衛省が今後、どのような案を示すかが焦点となります。