東アフリカのケニアで、大統領の辞任を求める反政府デモが各地で行われ、警察との衝突で少なくとも11人が死亡するなど、政情が不安定化しています。
ケニア各地で7日、政府に抗議する大規模なデモが行われ、警察と衝突しました。
首都ナイロビからの映像では、治安部隊がデモの参加者を引き倒したり、棒で殴りつけたりしたほか、催涙弾を発射していました。
警察の発表によりますと、一連の衝突で少なくとも11人が死亡し、567人を逮捕しました。
ケニアは東アフリカの経済の中心地で、日本企業も進出していますが、コロナ禍以降、干ばつの影響も加わり、経済は低迷していて、物価高や失業問題に直面する若者の間で、ルト大統領の辞任を求める声も高まっています。
反政府デモは6月25日も各地で広がり、人権団体の発表によりますと、警察との衝突などで少なくとも16人が死亡しました。
市民の間には、警察がデモの参加者に実弾を発砲するなどの行き過ぎた取締りを行っているとの批判も出ていて、政情が不安定化しています。