ガザ地区 “深刻化する人道危機” 国連安保理が緊急会合 | NHK

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ガザ地区 “深刻化する人道危機” 国連安保理が緊急会合

イスラエル

パレスチナのガザ地区で深刻化する人道危機について、国連安全保障理事会で緊急会合が開かれ、イスラエル軍による空爆で給水所に集まっていた子どもたちが死亡するなど水や食料の不足がさらなる悲劇を招いているとして人道支援を妨げないようイスラエルに求める声が相次ぎました。

ガザ地区では13日、給水所がイスラエル軍に空爆され水を求めて集まっていた子ども8人を含む12人が死亡したと地元当局が発表するなど、連日激しい攻撃が続いています。

人道危機が深刻化しているとして、16日、国連安保理の緊急会合が開かれ、ユニセフ=国連児童基金のラッセル事務局長は「1日平均28人の子どもたちが死亡した。つまり、2年近くの間、毎日1クラスの子どもたちが殺害されている」と述べ、子どもたちの絶望的な状況が長く続いていると訴えました。

会合では各国から水や食料、燃料などの不足がさらなる悲劇を招いているとして人道支援を妨げないようイスラエルに求める声が相次ぎました。

このうちデンマークの代表は「人道支援が政治の取り引きに利用されてはならない。紛争地の人道支援において危うい先例になってしまう」と強い危機感を示しました。

これに対しイスラエルの代表は、今月13日にも支援物資の粉ミルクがガザ地区に届いたばかりだと反論し、イスラム組織ハマスが子どもたちを人間の盾にしていることなどを取り上げないのは不公平だと主張しました。

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