ガザ地区停戦協議 ハマス修正要求 イスラエル交渉団引き揚げ

イスラエル

パレスチナのガザ地区をめぐる停戦協議でイスラム組織ハマスが新たに停戦案の修正を要求したことを受けて24日、アメリカの特使がハマスを非難したほか、イスラエルは交渉団を引き揚げさせると発表し、双方の主張の隔たりが改めて浮き彫りになりました。

ガザ地区での停戦に向けて、イスラエルとハマスはアメリカが示した60日間の停戦案をもとに仲介国の中東カタールで間接的な協議を続けていて、24日にはハマスが声明で停戦案の修正を要求したことを明らかにしました。

これを受けてイスラエル首相府は24日、交渉団をカタールから帰国させると発表しました。

またアメリカのウィトコフ中東担当特使は声明を出し、「ハマスの直近の対応は停戦を真剣に望んでいないことを明確に示している。人質の解放などに向けてほかの選択肢を検討する」とハマスを非難しました。

アラブメディアは、ハマスが停戦期間中にイスラエル軍がガザ地区に駐留する範囲の修正や支援物資の搬入と配布を、国連主導で行うことを求めていると伝えています。

イスラエルのメディアは当局者の話として、イスラエルは協議を続ける意向だと伝えていますが、停戦の条件をめぐる双方の主張の隔たりが改めて浮き彫りになりました。