イエメン フーシ派の攻撃で貨物船沈没 紅海周辺の航行に懸念

イスラエル

中東イエメンの反政府勢力フーシ派は9日、イスラエルへ向かっていた貨物船を攻撃し、沈没させたと発表しました。フーシ派は7日にも別の貨物船を沈没させていて、紅海周辺での航行に対する懸念が再び強まっています。

イエメンの反政府勢力、フーシ派はおととし11月以降、イスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を掲げ、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返してきましたが、ことし5月、アメリカとの間で攻撃停止に合意したと報じられていました。

こうした中、フーシ派の報道官は9日「イスラエルに向かっていた貨物船を6発のミサイルなどで攻撃し、沈没させた」として、ミサイルが発射される映像とともに、貨物船が沈没する様子をSNSに投稿しました。

船の位置情報を公開している「マリン・トラフィック」によりますと、沈没したのはリベリア船籍の船だということです。

フーシ派は沈没前に一部の乗組員を救出したと主張していますが、ロイター通信によりますと、乗組員25人のうち救出されたのは10人で、4人が死亡したとみられ、残る11人の行方は分かっていないということです。

フーシ派は7日にも別の貨物船を沈没させたと発表していて、紅海周辺での航行に対する懸念が再び強まっています。