きょう投票が行われた第27回参議院選挙。NHKの出口調査や情勢分析によりますと、自民・公明両党は、目標としていた過半数の維持に必要な50議席を確保するのは難しい情勢です。一方、野党側は、立憲民主党が選挙前の議席を上回る勢いで、国民民主党と参政党が選挙前から大幅に議席を増やすのが確実な状況です。
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獲得議席予測は
投票日の20日、NHKは、読売新聞や日本テレビ・NNNと合同で全国およそ1700か所の投票所で、投票を終えた有権者22万人余りを対象に出口調査を行い、62%にあたるおよそ14万人から回答を得ました。
出口調査や情勢分析の結果、自民・公明両党の獲得予想議席はあわせて32議席から51議席となり、選挙前の66議席から大幅に減らし、目標としていた参議院全体での過半数の維持に必要な50議席を確保するのは難しい情勢です。
衆議院に加え仮に参議院でも過半数を割り込めば、自民党を中心とした政権では1955年の結党以来、初めてのことになります。また、自民・公明両党の獲得議席は1999年の連立政権発足以降最も少なかった46議席を下回る可能性があります。
【自民党】
獲得予想議席は27議席から41議席で、選挙前の52議席から減らすのは確実な情勢で、過去最も少なかった36議席を下回る可能性もあります。
【立憲民主党】
18議席から30議席で、選挙前の22議席を上回る勢いです。
【日本維新の会】
6議席から9議席を獲得する見通しです。
【公明党】
5議席から12議席で、選挙前の14議席から減らすのは確実な情勢です。
【国民民主党】
14議席から21議席と選挙前の4議席から大幅に増やし、目標の16議席を獲得する勢いです。
【共産党】
3議席から5議席を獲得する見通しで、選挙前の7議席を下回ることが確実な情勢です。
【れいわ新選組】
2議席から4議席を獲得する見通しです。
【参政党】
10議席から22議席を獲得する見通しで選挙前の1議席から大幅に増やす情勢です。
【日本保守党】
1議席から3議席を獲得する見通しです。
【社民党】
1議席を獲得する可能性があります。
【みんなでつくる党】
議席の獲得は厳しい情勢です。
【政治団体「NHK党」】
1議席を獲得する可能性があります。
【政治団体「再生の道」】
議席の獲得は厳しい情勢です。
【政治団体「チームみらい」】
1議席から2議席を獲得する可能性があります。初めての議席獲得となります。
【無所属など】
このほか無所属などの候補は7議席から8議席を獲得する見通しです。
◇選挙区(定員75)
定員75の選挙区では
▽自民党は17議席から28議席
▽立憲民主党は12議席から22議席
▽日本維新の会は3議席から4議席
▽公明党は2議席から7議席
▽国民民主党は8議席から13議席を
▽共産党は1議席から2議席をそれぞれ獲得する見通しです。
▽れいわ新選組は議席の獲得が厳しい情勢です。
▽参政党は、4議席から13議席を獲得する見通しです。
▽日本保守党、社民党、みんなでつくる党、「NHK党」、「再生の道」、「チームみらい」は議席の獲得は厳しい情勢です。
▽無所属などの候補は7議席から8議席を獲得する見通しです。
◇比例代表(定員50)
定員50の比例代表では
▽自民党は10議席から13議席
▽立憲民主党は6議席から8議席
▽日本維新の会は3議席から5議席
▽公明党は3議席から5議席
▽国民民主党は6議席から8議席
▽共産党は2議席から3議席
▽れいわ新選組は2議席から4議席
▽参政党は6議席から9議席
▽日本保守党は1議席から3議席をそれぞれ獲得する見通しです。
▽社民党、「NHK党」は1議席を獲得する可能性があります。
▽「再生の道」は議席の獲得は厳しい情勢です。
▽「チームみらい」は1議席から2議席を獲得する可能性があります。
==速報中==
自民 閣僚経験者「与党過半数割れなら石破首相 責任とるべき」
自民党の閣僚経験者の1人はNHKの取材に対し「仮に与党で過半数を確保できなかった場合、石破総理大臣は責任をとるべきだ。衆議院選挙、東京都議会議員選挙、参議院選挙に負けたことになり『スリーアウト』だ」と述べました。
保守 百田代表 開票センター入り
日本保守党の百田代表は午後8時前、東京・中央区の開票センターに入りました。
公明 斉藤代表が党本部入り
公明党の斉藤代表は午後7時半ごろ、党本部に入りました。
参政 神谷代表が開票センター入り
参政党の神谷代表は午後7時20分ごろ、東京・新宿区の開票センターに入りました。
18時現在の推定投票率 51%余(期日前投票も含む)
総務省がまとめた参議院選挙の午後6時現在の全国の投票率は、26.65%で前回・3年前の選挙より0.71ポイント低くなっています。一方、NHKのまとめによりますと19日までに期日前投票を済ませたおよそ2618万人の分も含めた午後6時現在の推定の投票率は51%余りとなっています。これは前回3年前の選挙の確定投票率、52.05%に迫っています。
【当確判定の方針】
「当選確実」は、選挙管理委員会の発表とは別に、NHKが独自に判断して放送するものです。投票日の20日、NHKは、読売新聞や日本テレビ・NNNと合同で全国およそ1700か所の投票所で、投票を終えた有権者22万4735人を対象に出口調査を行い、62.3%にあたる、13万9952人から回答を得ました。
また、期日前投票の出口調査や情勢取材なども行っていて、これを総合的に分析して「当選確実」を判定します。
このため、選挙管理委員会の公式発表がない段階や、開票率が低い段階でも、優勢かどうかの見極めがつく場合には「当選確実」と判断し放送します。また、開票が始まる前であっても、分析の結果、大差をつけて当選することが確実だと判断できれば、「当選確実」をお伝えします。
まもなく開票へ
参議院選挙の投票は、19日までに繰り上げ投票が行われた離島など、一部の地域を除き、20日午前7時から全国およそ4万4700か所の投票所で行われていて、まもなく午後8時で締め切られます。
総務省がまとめた午後4時現在の全国の投票率は22.42%で、前回・3年前の選挙と比べ、0.57ポイント低くなっています。
都道府県別に見ますと最も高いのが
▽三重県の25.63%
▽大阪府の25.54%
▽静岡県の25.27%などとなっています。
逆に最も低いのが
▽秋田県の11.24%
▽千葉県の18.23%
▽高知県の19.39%などとなっています。
一方、今回の参議院選挙で、「期日前投票」を行った人は有権者全体の25.12%にあたるおよそ2618万人で、前回・3年前の選挙より656万人余り、率にして33%余り多くなり、衆議院選挙を含めた国政選挙で過去最多となりました。
選挙戦では
▽喫緊の課題となっている物価高対策が主要な争点の1つとなり、各党とも給付の実施や、消費税率の引き下げや廃止、コメの価格高騰対策などを訴えました。
また
▽社会保障や少子化対策
▽アメリカの関税措置への対応を含む外交・安全保障政策
▽外国人に関する政策などについても激しい論戦が交わされました。
今回の選挙は、衆議院で少数与党の状況の中、与野党どちらが全体の過半数を制するかが最大の焦点で、与党が過半数を維持するためには50議席の確保が必要となります。
参議院選挙の開票は午後8時から順次始まります。
◇投票率も注目 過去の投票率推移
今回の選挙では投票率の行方も注目されます。
参議院選挙の投票率は、1992年以降、11回連続で60%を下回っていて、前回・3年前は52.05%、前々回・6年前は48.80%でした。
【焦点】与党側50議席確保で過半数維持 野党側は阻止できるか
今回の参議院選挙は、248議席のうち、改選の124議席と東京選挙区の欠員補充をあわせた125議席をめぐって争われます。このため、今回争われる議席の過半数は63議席となります。また、自民・公明両党の非改選の議席が75議席あるため、与党側は50議席を確保すれば、全体の過半数を維持することになります。
今回の選挙では、衆議院で少数与党となっている中、与党側が非改選の議席とあわせて過半数を維持できるか、野党側がそれを阻止できるかが最大の焦点です。
《非改選も合わせた選挙前の勢力》
【与党側】
▽自民党が114
▽公明党が27
【野党側】
▽立憲民主党が38
▽日本維新の会が17
▽国民民主党が9
▽共産党が11
▽れいわ新選組が5
▽参政党が2
▽社民党が2
▽NHK党が2
▽無所属が12
このうち今回改選を迎えるのは
【与党側】
▽自民党が52
▽公明党が14
【野党側】
▽立憲民主党が22
▽日本維新の会が5
▽国民民主党が4
▽共産党が7
▽れいわ新選組が2
▽参政党が1
▽社民党が1
▽NHK党が1
▽無所属が7
全国32の“1人区”が与野党の勝敗のカギに
参議院選挙では、全国に32ある定員が1人の1人区が与野党の勝敗のカギを握るとも言われています。これまでの参議院選挙で、野党側は、与党側と1対1の構図に持ち込むため、候補者調整に取り組む例もありました。
6年前の参議院選挙では、当時の立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の4党などが、32の1人区すべてで候補者を一本化し、与野党1対1の構図に持ち込みました。
一方、3年前は、野党が候補者を1本化できたのは11の選挙区にとどまりました。
今回、公職選挙法上の政党要件をすべて満たす政党で見ますと、野党間で候補の1本化ができている選挙区はありません。また、すべての選挙区に候補者を擁立している参政党を除いた、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、れいわ新選組の5党に絞って見ても、野党が公認や推薦をしている候補が1人区の半分にあたる16の選挙区で競合しています。
注目の1人区対決 これまでの勝敗は
NHKでは、参議院選挙の開票速報を、20日午後7時55分から、総合テレビとラジオ第1放送でお伝えします。
また、Eテレでは、総合テレビと同じ午後7時55分から参議院選挙の開票速報の一部に手話をつけてお伝えします。