【記者解説】各地に津波警報 警戒・注意すべき点は | NHK

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【記者解説】各地に津波警報 警戒・注意すべき点は

地震

ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震で、気象庁は北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を発表しました。

今回の津波について、社会部災害担当の及川記者の解説です。

Q.
次々に津波が観測されているという状況ですね。

A.
北海道から今のところ南は千葉県で観測が確認されています。

気をつけていただきたいのは、今画面に出ていますとおり観測された津波は40cm、30cmというものではありますが、これが最大とは限らないというところです。

津波は後から来る波の方がより大きくなる可能性もあります。

また影響が長引く可能性もありますので、今避難をされている方は継続をしていただきたいですし、
これから避難が必要な方はためらいなく逃げていただきたいと思います。

Q.
沖合で観測された津波の情報も入ってきていますが、これはこの沖があるところだけに津波が来るということではないですよね。

A.
はいそのとおりです。気象庁のなどの観測網で確認されたということを受けて発表されている情報で、決して今情報が出ていないところで津波が来ていないということを保証するものではありません。

津波警報が出ているところでは、今後高い津波が来る可能性がありますので避難を継続していただければと思います。

Q.
熱中症も気になるかと思いますが、引き返さないということが何より重要になりますね。

A.
はいそのとおりです。できるかぎり木陰など日の当たらないところを探していただくなどして体調管理にも気をつけながら、ただ沿岸にいては本当に危険ですので、海のそばには絶対に近づかず避難を継続していただければと思います。

Q.
映像を見ていても、やはり津波なのか普通の波なのかというのも私もできないんですけれども判別するのは難しいですよね。

A.
そのとおりです。なので本当に今自分の住んでいるところの近くに津波が来ているのかと気になる方もいらっしゃるかとは思いますが、海のほうに様子を見に行くのは絶対にやめていただきたいと思います。

上空からの映像では、木陰に入っている方の姿も見られました。こうして暑さを避けながら避難を続けていただきたいと思います。

Q.
震源がその日本の近海ではなくて、ロシアのカムチャツカ半島沖ということで、こうした震源が離れている地震による津波というのはどういう特徴があるんでしょうか。

A.
今回カムチャツカ半島の付近で大きな地震があったということですけれども、そもそも日本から離れていたとしてもかなり地震の規模は今回大きいですので、マグニチュードが8.7なので、それだけ日本の方にも影響が出ます。

過去にもカムチャツカ半島付近を震源とする規模の大きな地震はありまして、そのときにも実際に太平洋沿岸中心に津波が観測されました。

実際に三陸の沿岸では養殖施設が破損したり、漁船が被害を受けたりしたことも過去にはありました。

遠いところで起きた地震でもこのように津波は来ていますし、今後被害が出るおそれもあるということが言えると思います。

ロシア カムチャッカ半島の一部で3~4mの津波観測

Q.
ロシアには津波が来ているということで、日本各地に津波が今来ていないところもこのあと来るおそれがあるということですね。

A.
はいそのとおりです。
実際に先ほどお伝えしましたが、ロシアのほうでは波によって倉庫のようなものが押し流されるような映像も確認されています。

こうした強いエネルギーを持った波が今後日本の沿岸にも来る可能性がありますので、今観測されている津波よりも高い津波が来るおそれがありますので避難を継続していただければと思います。

千葉 九十九里浜 上空からの映像 白波が川を遡上

Q.
千葉県の匝瑳市午前11時過ぎに撮影された映像では、これはちょっと津波かどうかは判別ができないんですけれども、一般的に津波というのは川などさかのぼるという特徴もありますよね。

A.
そのとおりです。
一般的には押し寄せた波が川を遡上していくという遡っていくということも知られていますので、河口付近も沿岸だけではなくて、河口の付近も気をつけていただきたいポイントとなります。

川の近くにお住まいの皆さんが気をつける必要があるということですね。特に河口の近くにいる方は速やかに避難をしていただければと思います。

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