【記者解説】各地に津波警報 気象庁会見のポイントは
今回の津波について、災害担当の清永解説委員の解説です。
(午後1時20分時点)
Q.
気象庁の会見防災上の警戒点、それから津波の観測情報等ありましたが、会見のポイントを教えてください。
A.
大きく分けるとポイントは2つだと思います。
1つは今まさに各地で津波が観測されているということで、さらにこの津波が場所によっては第2波、第3波のほうが高くなっているところがあると説明していました。
津波は何度も押し寄せますので、警報が解除されるまでは安全な場所から離れないということに気をつけてください。
もう1つのポイントは今後の見通しの部分です。
気象庁の先ほどの説明ですと今後少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続する見込みだと説明しました。
ここまでの津波のデータが衰えている様子が見られないこと。
それから過去にカムチャッカ半島で起きた大規模な地震、1952年にマグニチュード9.0とされる巨大地震が起きているのですが、このときは岩手の久慈港で1メートルの津波が地震の9時間後に観測されたということで、非常に長い時間津波が繰り返される傾向がこの場所で地震が起きるとあるという説明でした。
この2点、今まさに津波が続いていること。それから今後少なくとも1日程度以上津波が継続する見込みであるという事から警戒を続けていただきたいと思います。
Q.
やはり影響が長く続くおそれがあるということですね。
A.
継続している間はですね、避難してる場所安全な場所から離れないようにしてください。
そして大事なことは津波警報が出ている時間は避難を続けるということです。
けれども、避難を始めた人はもう何時間も避難場所にいらっしゃる状況です。
厳しい暑さもあって大変な状況だと思います。
きょうもですね非常に厳しい暑さが続いていて、西日本などではもう38度になっているところもあるんです。
各地で35度となっていますので、暑さ対策、できるだけ木陰それから日の直射日光が当たらない場所に入って水分を補給するなどしてください。
Q.
同じ場所でも繰り返し津波が観測されていますが。
A.
例えば一番最初に観測した、花咲、根室のこの場所などは、もうすでに津波が3回繰り返しています。
1段高くなったデータが下がって再び繰り返すということが続いているところです。
Q.
映像では、北海道の建物の屋上では、避難をしている方がいらっしゃいます。
A.
映像を見るかぎり、やはり日光が当たっている状況で、少しでもこうして日陰に行って少しでも長く避難を続けてもらうことが大事です。
少しでも日ざしが当たらない場所で避難を続けてもらいたいと思います。