石破総理大臣は午前10時20分ごろ総理大臣官邸で記者団に対し「きょう午前8時25分ごろ、カムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、この地震に伴い北海道から和歌山県の太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予測されている」と述べました。
その上で「政府としては官邸の危機管理センターに午前8時37分に『情報連絡室』を設置し対応していたが、津波警報の発表に伴い午前9時40分に『官邸連絡室』に改組し、被害状況の把握にあたっている」と説明しました。
第2波 第3波にも注意
「津波が到達しても、第2波、第3波がより大きくなって到達することがある。津波に関する情報に十分注意し、警報が解除されるまで安全な場所から離れないようにしてもらいたい」と述べました。
ただちに高台や避難ビルなど 安全な場所に避難
「私から午前9時43分に、国民に対し津波や避難などに関する情報提供を適時・的確に行うとともに、住民避難などの被害防止の措置を徹底をすることや、早急に被害状況を把握をすること、地方自治体とも緊密に連携し人命第一の方針のもと、政府一体となって、被害防止に全力で取り組むことの3点を指示した」と述べました。
その上で「現時点で、人的、物的被害は確認中と報告を受けているが、政府としては、引き続き対応に万全を期している。警報が発表されている地域の人はただちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難してほしい」と述べました。