【更新中】石破首相「謙虚に真摯に受け止めなければならない」
20日に投票が行われた第27回参議院選挙。NHKの出口調査や情勢分析によりますと、自民・公明両党は、目標としていた過半数の維持に必要な50議席を確保するのは難しい情勢です。
各党の反応や受け止めを随時更新でお伝えします。
【自民党】
石破首相「謙虚に真摯に受け止めなければならない」
石破総理大臣は午後10時すぎ、NHKの開票速報番組で「厳しい情勢であり、謙虚に真摯(しんし)に受け止めなければならない」と述べました。
森山幹事長「責任どう果たすかは首相と協議したい」
自民党の森山幹事長は午後9時半ごろ、NHKの開票速報番組で「全国を訪ね、厳しい選挙だと感じていたが、もっと厳しい結果だった」と述べました。
その上で、党執行部の責任について問われ「責任は非常に感じている。ただ、どういう形で責任を果たすかは石破総理大臣とよく協議したい」と述べました。
また、幹事長を辞任する考えがあるか問われたのに対し「石破総理大臣とよく相談したい」と述べました。
午後8時すぎ、テレビ東京の開票速報番組では「社会保障と消費税の関係について、国民に十分理解頂けるところまで説明を尽くせなかったことが1つの原因ではないか。また、物価高対策についての説明も足りなかったと反省している」と述べました。
一方、幹事長として責任をどう考えるか問われたのに対し「まだ開票が進んでいるので、責任のあり方についていま発言することは遠慮したい」と述べました。
ニッポン放送の番組では「厳しい選挙だと自覚していたが思ったよりもさらに厳しい結果になる感じがしている」と述べました。
また、自身の責任のとり方について問われたのに対し「政権を担っている党の幹事長としてどうあるべきか石破総理大臣ともよく協議をしたい。参議院でも比較第1党であることは間違いないだろうと思っており、比較第1党として衆参で責任を果たすということに尽きる」と述べました。
午後9時半ごろ、インターネット放送のABEMAの開票速報番組では、石破総理大臣の責任のとり方について問われたのに対し「石破総理大臣がどう考えるかだが、いま、政治空白をつくれるのかということもある。非常に大事な時期でもあり、国政が停滞することがあってはならない。経済の状況も非常に難しい時なので、いろいろなことを考えて判断していく」と述べました。
小野寺政調会長「政策責任者の1人なので重く受け止め」
自民党の小野寺政務調査会長は午後8時半すぎ、NHKの開票速報番組で「示された民意をしっかり分析していくことが大切だ。消費税減税については、医療・介護・年金などさまざまな分野の重要な財源なので、それもあわせて今後野党とも議論する大きなテーマだと思う」と述べました。
また、党執行部の責任を問われたのに対し「まだ開票が続いているが、われわれの政策を受け入れて頂けなかったとすれば、政策責任者の1人なので重く受け止めている」と述べました。
木原選対委員長「まずは結果を見極めたい」
自民党の木原選挙対策委員長は午後8時すぎ、文化放送の開票速報番組で「厳しい結果になった場合、責任をとって辞任することも考えているのか」と質問されたのに対し「この時点で予断を持って申し上げることは控えたい。まずは結果をしっかり見極めたい」と述べました。
また、東京エフエムの開票速報番組で「減税を求める声は強かったが、真摯(しんし)にわれわれの考えを伝えた。現金給付のほうが早いし、重点化できると訴えたが、有権者に十分届いたかは選挙結果とともに検証したい」と述べました。
閣僚経験者「過半数割れなら石破総理は責任とるべき」
自民党の閣僚経験者の1人はNHKの取材に対し「仮に与党で過半数を確保できなかった場合、石破総理大臣は責任をとるべきだ。衆議院選挙、東京都議会議員選挙、参議院選挙に負けたことになり『スリーアウト』だ」と述べました。
【公明党】
西田幹事長「物価高対策の訴え浸透しきれず」
公明党の西田幹事長は午後9時前、ニッポン放送の開票速報番組で「有権者の審判なので、厳粛に受け止めたい。賃金が物価上昇に追いついていない中、物価高対策を実施してきたが『これからこういうことをやっていく』という訴えが浸透しきれなかったと感じている」と述べました。
【立憲民主党】
辻元代表代行「石破首相の判断 注視していきたい」
立憲民主党の辻元代表代行はNHKの開票速報番組で「自民・公明両党の政権に対する批判が全国に広がって地殻変動のようになっていたと思う。私たちは物価高対策や農業政策を訴えたが、自民党は無策というか、なかなか何を言ってるのかわからないという印象を受けた」と述べました。
その上で「今後の政局がどうなっていくかはまだ見通せない状況だ。石破政権に対して非常に厳しい審判が下ったが、石破総理大臣がどういうふうに判断されるのかも、しっかり注視していきたい」と述べました。
また、辻元代表代行は東京エフエムの開票速報番組で「自民党に対する批判が非常に強かったと思う。私たちが特に力を入れたのは1人区で、野田代表が精力的に応援に入った。今まで全く保守地盤で崩せなかったところをかなり崩せたのではないか」と述べました。
小川幹事長「対じすべき与野党の第1党 選挙で政権交代目指す」
立憲民主党の小川幹事長は、午後9時半すぎ、NHKの開票速報番組で「自民党と立憲民主党は対じすべき与野党の第1党どうしで、選挙で政権交代を目指すというのが基本線だ。衆議院の議席を含めて圧倒的な野党第1党である責任は変わらないので、ほかの野党に対して懐深く謙虚にさまざまな呼びかけをしていきたい」と述べました。
【日本維新の会】
吉村代表「現時点で自民党と連立は考えていない」
日本維新の会の吉村代表は、午後9時半ごろ、大阪市で記者会見し、政権の枠組みをめぐって「現時点で、自民党と連立することは考えていない。野党とは、政策ごとの協議はあると思うが、ちょっと難しい。共産党など、憲法的な価値観がまったく違うところと、国家の屋台骨を運営していけるかというと、現実的ではないのではないか」と述べました。
また「非常に厳しい中からのスタートだった。関西においては何とかギリギリ土俵際で踏ん張ったと思っている。今も開票が続いているので、候補者が1人でも多く当選できるように開票を最後まで待ちたい」と述べました。
その上で「全国的にはまだまだ厳しい状況であり、新興政党がいる中で、原点に立ち返って改革政党であるということを胸にして、さらにまい進していきたい」と述べました。
また、石破総理大臣の進退について考えを問われたのに対し「総理自身が判断することだ」と述べました。
【国民民主党】
榛葉幹事長「与党との連立はないと思う」
国民民主党の榛葉幹事長は、民放の開票速報番組で「与党との連立はないと思う。そもそも昨年の衆議院選挙の民意の結果を受けて、年収の壁の引き上げやガソリン税の暫定税率の廃止を自民・公明・国民民主の3党の幹事長が約束をして予算案に賛成したが、はしごをはずされた。われわれより国民が大きな失望をしたのではないか」と述べました。
その上で「参議院選挙も終わり、新しい枠組みになって国会の景色が変わるので、堂々と勝負したいと思う」と述べました。
【共産党】
小池書記局長「1人区で一本化の努力が効果を上げた」
共産党の小池書記局長は午後8時半すぎ、文化放送の開票速報番組で「いまの政権への、国民の不満や憤りを肌で感じる選挙戦だった。1人区で一本化の努力をしてきたことが、かなり効果を上げた」と述べました。
また、小池氏は「民族差別・排外主義を声高に訴える政党が出ていることは、深刻な危機だ。多様性を尊重する連帯の政治を訴えていくことが、これからの私たちの課題になっていく」と述べました。
【れいわ新選組】
山本代表「マスコミの争点のそらし方がひどかった」
れいわ新選組の山本代表は午後8時すぎ、党のYouTubeチャンネルで「今回は特にマスコミの選挙の争点のそらし方がひどかった。この選挙で何が問われるべきかというタイミングの時に『外国人』というテーマで席けんされ、あまりにも争点としておかしかった」と述べました。
その上で「30年の不況でコロナがやってきて、それから立ち直る前に物価高になり、バタバタと中小零細がつぶれている状況だ。この状況で今、一番問われるべきは何かといったら国民生活であり、この国の経済だ。待ったなしの状況にあるにもかかわらず、外国人問題に話題をシフトさせて『何なんだ、それ』ということだ」と述べました。
そして「もちろん『外国人』をめぐる問題があることは認識していきながらも、これを変えていく議論を国会の中でしていくことは、私たちも決してブレーキをかけるつもりはない。ただ、とにかく今は経済だ。その経済を覆い隠すようなさまざまなテーマ隠しが行われた選挙だった」と述べました。
【参政党】
神谷代表「国益にとって大事なら法案ごとに協力も」
参政党の神谷代表は午後9時前、インターネットの開票速報番組で「国益にとって大事で、なんとしても通さなければいけないものがあれば、テーマや法案ごとに、自民党などと協力することも考えないことはないが、すり寄って何か役職をもらおうといったことは、まったく考えていない」と述べました。
また、午後8時ごろ、東京・新宿区の開票センターの会見場に入る際「17日間の選挙の中で追い風も吹いていることも感じたが、攻撃もたくさんあった。各社の出口調査を見ていると目標の20議席は難しいかもしれないが、当初予定していた6議席よりは明らかに多くの議席をいただける手応えを感じてこの瞬間を迎えている」と述べました。
立花党首「『得票率2%』に期待 政治家このまま継続」
政治団体「NHK党」の立花党首は、午後8時すぎ、神戸市で記者会見し「党として、議席が取れない情勢だと聞いている。ただ、国政政党に復帰するのがいちばんの目的で、要件となる『得票率2%』は期待が持てる。私自身は、国政に返り咲けなくても、政治家をこのまま継続し、兵庫県を中心にやっていく」と述べました。
【チームみらい】
安野党首「当選はゴールではなくスタート」
政治団体「チームみらい」の安野党首は午後8時半前に都内で記者会見し「われわれが訴えていたことをここまで広く支持してくれる人がいたのがまず第1にものすごくうれしい。当選はゴールではなくスタートだ。分断が、民主主義の中で大きな課題になっているので、われわれは分断をあおらず、敵をおとしめることなく、正々堂々まっすぐに建設的に議論していくことを体現したい」と述べました。