
災害や病気などで親を亡くした子どもたちを支援する「あしなが育英会」の創設者で会長の玉井義臣さんが5日、都内の病院で亡くなりました。90歳でした。
玉井義臣さんは大阪の出身で、大学を卒業後、経済ジャーナリストとしてデビューし、母親を交通事故で亡くしたことをきっかけに「交通評論家」として交通事故の被害者の救済に向けた活動に取り組みました。
その後、交通事故で保護者を亡くすなどした子どもたちの進学を支援するため1969年に「交通遺児育英会」を設立し、さらに1993年には災害や病気などで親を亡くした子どもたちを支援する「あしなが育英会」を立ち上げ、1998年から会長を務めていました。
1969年以降、玉井さんの支援で高校や大学などに進学した遺児は11万人あまりにのぼるということです。
さらに支援の対象をアフリカの遺児にも広げるなど国内外で長年にわたって活動を続け、海外の国々で表彰されるなど評価されてきました。
あしなが育英会によりますと、玉井さんは5日都内の病院で敗血症性ショックで亡くなったということです。90歳でした。