フードデリバリーサービス「出前館」の配達員のアカウントを不正に作ったとして都内の会社役員らが逮捕・起訴された事件で、警視庁は別のアカウントも不正に作った疑いで役員を再逮捕しました。ほかにも、多数のアカウントを就労資格がないとみられる外国人およそ1400人に貸していたとみられ、警視庁は実態を調べています。
再逮捕されたのは、東京 中野区の会社役員、山崎光太郎容疑者(51)で、このほか、山梨県の看護師、七澤宏樹容疑者(38)と、ベトナム人で介護職員のレー・ティ・ホアイ・フオン容疑者(27)ら、合わせて7人が逮捕されました。
警視庁によりますと、7人は去年9月、「出前館」の配達員のアカウントを、実際には登録資格のない別の人物が使うことを隠して不正に作ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
山崎容疑者らは、SNSで募集した日本人に配達員のアカウントを作らせ、就労資格のない外国人に名義貸しを行っていたとみられています。
ほかにもアカウントを貸していた外国人はおよそ1400人に上り、ウズベキスタン人やベトナム人、ロシア人などが東京近郊でフードデリバリーを行っていたとみられるということです。
外国人が配達で得た報酬のうち、山崎容疑者には名義を貸す日本人を外国人に紹介するたびに2万円が支払われていたということです。
警視庁は、多くの外国人を不正に募っていたとみて、実態を詳しく調べています。
山崎容疑者ら6人は容疑を認め、1人は「弁護士と会うまで何も言いたくない」としているということです。